【寝つきが悪い人必見】寝つきを良くする就寝前の過ごし方!
明日に備えて早く寝たいのになかなか眠ることができない…
不安や緊張で目が冴えてしまう…
このような寝つきが悪い状態が連日続いていたりしませんか?
もしそうでしたら、睡眠の質が低い可能性が考えられます。
眠れないことに苛立ったり、早く寝ようと焦ったりすると余計に眠れなくなってしまいます。
寝つきを良くしてスムーズな睡眠に入るには、脳をリラックスさせることが大切です。
この記事では、脳をリラックスさせて寝つきを良くする方法をご紹介します。
快適な睡眠を目指しましょう!
1. ぬるめのお風呂に浸かる
人が眠くなるためには、深部体温という脳や内臓の温度を一度上げて一気に下げることが重要です。
入浴は体を中から温めて血行を促進し、
血管が拡がることで皮膚から熱を放出し、深部体温を下げるので、眠気を引き起こしやすく、寝つきが良くなります。
お風呂は40℃くらいのぬるめで15〜20分、就寝する1時間〜1時間半前に入る方法がおすすめです。
10分以上浸かることで、心身をリラックスさせる副交感神経の働きを促します。
就寝する1時間〜1時間半前に入ると深部体温が下がっていくにつき、
就寝する時間に丁度よく眠気を引き起こしてくれます。
ただし、42℃以上の熱めのお風呂に浸かると脳を活発にさせる交感神経の働きを促すので、
逆に寝つきが悪くなってしまいます。
どうしても熱いお風呂に浸かりたい場合は就寝時間より2時間以上の間を空けましょう。
また、お風呂から上がってすぐに温かい寝床に入ることも注意です。
就寝直後にやってくる深いノンレム睡眠時に深部体温が下がりきらず、深い眠りが得られなくなる恐れがあります。
お風呂は、40℃くらいのぬるめで15〜20分、就寝する1時間〜1時間半前がおすすめ
42℃以上の熱めのお風呂に浸かりたい場合は、就寝時間より2時間以上間を空ける
2. 軽めの運動、ストレッチ
睡眠は脳と体を休め、疲労を回復させる働きがありますが、
回復させる「疲れ」がないと、脳が「休息は必要ない」と判断して、なかなか眠りにつくことができなくなります。
そこで、軽く運動をして適度に体を疲労させましょう。
寝つきを良くするには、1日30分のウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動が効果的と言われています。
運動はお風呂と同様、体温を上げてくれるので、その後体温が下がる時に気持ちよく眠りにつくことができます。
また、ストレスを発散し、気分をリフレッシュさせる効果もあるので、寝つきを良くするだけではなくその後の睡眠の質も上がります。
ただし、
運動の直後は交感神経が活発になるので就寝前に行うと眠れなくなる可能性があります。
運動を行うときは最低でも就寝前3時間以上の間隔を空けましょう。
就寝前には布団の上で簡単にできるストレッチがおすすめです。
ストレッチで体をほぐすことで副交感神経の働きを促すので、眠りにつきやすくなります。
適度な運動は、継続することでより睡眠の質を上げることができます。
無理のない範囲で習慣にしていきましょう。
1日30分のウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動が寝つきを良くする
運動直後は眠りにくくなるため、就寝前3時間以上の間隔を空ける
3. 心地よい音楽を聴く
3-1 心地よい音楽にはリラックス効果がある
音楽には聴く曲によってストレスを発散したり、脳をリラックスさせたりと様々な効果があります。
睡眠時に聴くと良いのは、心地よい音楽です。
脳がリラックスした状態になると、「α波」という脳波が発生します。
心地よい音楽には、このα波を増加させるという効果があります。※1
睡眠時に聴くと良いとされるのは次のような曲です。
① 鳥のさえずり、雨の音などの自然音が入った曲
自然音が入った曲は、α波が出やすい音楽とされています。
② 歌詞のない音楽
歌詞が入っていると頭の中で歌詞を思い出したり、意識を向けてしまうので睡眠時には歌詞のない曲が良いです。クラシック音楽などが良いでしょう。
ただし、アップテンポな音楽や派手な音楽の場合、気分が高揚するあまり脳が興奮してしまい、寝つきが悪くなる恐れがあるので注意です。
上記の音楽が、リラックス効果が期待できるとされていますが、自分には合わないと感じたり、聴き続けられない音楽は避けましょう。一番大切なのは自分がリラックスできるかどうかです。
音楽を聴く時は、入浴中やストレッチ中に合わせるとより効果的でおすすめです。
雨の音などの自然音が入った曲や歌詞のない音楽を聴くと脳がリラックスし、寝つきが良くなる
4. 紙の本で読書する
読書をすることで、意識を現実から本の中の世界に向け、緊張をほぐすことでその後の寝つきを良くします。
活字に限らず、漫画や行ってみたい土地や好きな動物などの写真集をパラパラめくる程度でも大丈夫です。
続きが気になるストーリーや、気持ちが高まってしまうような内容は交感神経を高め、帰って寝つきを悪くしてしまうので避けましょう。
また読書の際には間接照明や、豆電球を使用し、明るすぎない環境にしましょう。
スマートフォンやタブレットなどの電子機器はブルーライトを発するので、紙の媒体を使用しましょう。
読書をすることで意識を本の中に向けて緊張をほぐし、その後の寝つきが良くなる
ブルーライトを発する電子書籍は避け、紙の媒体を使用する
5. まとめ
スムーズに眠るための方法をご紹介しました。
大切なのは、深部体温を下げて眠気を促すこと、副交感神経を働かせて脳をリラックスさせることです。
今回ご紹介したリラックス方法は、① お風呂、② 軽めの運動、③ 心地よい音楽、④ 読書の4つですが、ほかにもアロマを焚く、呼吸を整えるなど、さまざまなリラックス方法があります。
あまり興味がないものだと、リラックス効果が薄く、なかなか継続できないので、自分が興味をもったリラックス方法からどんどん生活に取り入れていくと良いでしょう。
寝る前の楽しみとしてリラックスする時間を作ると、毎日の睡眠が楽しくなってくると思います。
寝つきも良くなるのでまずは一つから、試してみてください!
※1 川辺 浩史 , 柿木 昇治: 「α波のバイオフィ-ドバックと音楽の趣向」広島修大論集 人文編 39(1), 1-17, 1998-09
厚生労働省 "快眠と生活習慣" https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-004.html 2020年8月7日アクセス
厚生労働省 "不眠症" https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html 2020年8月7日アクセス